30代のアリスがどうして断捨離をするに至ったのか。
2014年夏から本気でモノを減らし始め、モノを手放しながら自分を振り返ってきたことを綴ります。
【アリスの台湾ライフ編】
当時アリスは「大人になる=たくさんモノを持つ。」と思っていました。
ですから留学先で所持品がほぼないアリスは23歳からさらに若返った気分でした。
6年ぶりに新しい場所でのリスタート、アリスは自由を謳歌していましたよ。
台湾で最初に住んだのは語学センターのある大学の寮でした。
着いたその日に寮には板が張られたベッドがあるだけ。
大学の生協でとりあえず敷布団を買いました。
学生たちが使っている布団は日本の布団に比べたら薄くて堅いのです。
でもアリスは見知らぬ土地で寝る場所があるだけで十分でした。
留学生は1学期しか学生寮にいられなかったので
アリスはその後友人の紹介で学校から徒歩10分くらいの部屋に引っ越しました。
家具付きで8畳ほどの部屋にトイレとシャワーがついている部屋で、こちらには1年住みました。
引っ越しはタクシー1台、友達に手伝ってもらいすぐに終わりました。
近くにIKEAがあってオシャレな雑貨が気軽に買えましたので少しずつまたモノが増えていきました。
2008年夏、アリスは外国人学科のある大学に入学しました。アリス人生2度目の大学一年生です。
大学の入学時に寮に入ることになりましたが、今度はタクシー一台で収まらなくなってしまいました。
1年の間に増えたのは…本でした。
学校で使う教科書以外に中国語の参考書が増え、日本語教師のバイトもしていましたので日本語関連の本もありました。
本は重いので先に寮に郵送し、その他服や雑貨などをタクシー一台に詰め混んで寮に入りました。
1年寮に住んだ後、アリスは寮を出て一人暮らしを始めました。
そして翌年にまた引っ越し、最後の部屋には2年間住みました。
台湾ライフはアリスのこれまでの日本での生活に比べてとてもシンプルでした。
5年間の台湾生活で住んだ場所は5ヶ所、その内2か所は寮で3か所は家具付きのアパート。
台湾では多くは大家さんとの直接契約なので日本のように賃貸の条件も少なく引っ越しも簡単です。
生活の変化に合わせて気軽に引っ越しが可能なのです。
ちなみにまともなキッチンがあったのは最後に住んだアパートのみ。
日本では自炊するために調理器具一式をそろえないと生活が不便ですが
台湾ではそんなことはありませんでした。
近所に安いご飯屋さんが沢山あるので一人で気軽に食事に行けますし、持ち帰りもできます。
果物屋ではカットフルーツも売られているので便利です。
台湾では自炊した方がコストが高いのではと留学生は皆言っていました。
またアリスの住んでいた台北は公共交通機関が安くてとても便利でした。
バスもMRTも何分か置きに来ますし、本数も多いです。
最近ではレンタサイクルも各MRT駅にあるそうで更に便利になりましたね。
これまでマイカーが必須な田舎に住んでいたアリスにとって
車やバイクを持たなくても暮らせるのがとても気軽でした。
そして2012年夏、アリスは大学を卒業、ついに帰国です。
日頃からモノを増やさないようにと心がけてはいましたが、さすがに5年も住めばモノは増えます。
台湾で購入した生活用品はほぼ捨てたりルームメイトにあげました。
それでもアリスが台湾で最後まで捨てられなかったモノ。
それはまたも本、特に中国語の教材です。
アリスは帰国するたびに日本で中国語の教材を買い込んでいましたし、
留学生活5年間、アリスは学校の授業の資料をほぼ捨てずにファイリングしていたのです。
お金と時間をかけて留学したのだから、勉強したことは1つたりとも捨てちゃだめだと考えて
捨てられなかったのでした。
帰国日は迫り、荷造りが終わらないで焦ったアリスは最終手段に出ました。
日本に帰ってからいらないものは捨てればいいかなと本や資料を段ボールに詰めたのでした。
結局船便で段ボール6個になりました。
5年前はスーツケースひとつで来たはずなのに…おかしいですねぇ。
ちなみにあの時アリスが段ボールに詰め込んだ資料はずっと本棚に詰め込まれ、
今年になってやっと断捨離しました。
アリスは当時、結局ゴミになる資料を送料払って送ったのですね。